チョコレート原料のカカオが46年ぶりの最高値に

ニューヨーク、6月28日(ロイター) - インターコネクト市場でカカオ価格が46年ぶりの高値に急騰した。

チョコレート原料のカカオが46年ぶりの最高値に

ニューヨーク、6月28日(ロイター) –ココア西アフリカの悪天候により、チョコレートの主原料の主要サプライヤーの生産見通しが脅かされ、水曜日、ロンドンのインターコンチネンタル取引所で価格が46年ぶりの高値まで急騰した。

ロンドンのカカオの基準となる9月契約は水曜日に2%以上上昇し、1トン当たり2,590ポンドとなった。取引高値は2594ポンドで1977年以来の高値となった。

主にコートジボワールとガーナで生産されるカカオ豆市場の逼迫を受けて価格が上昇している。今シーズン、コートジボワールの港に輸出用に到着したカカオは5%近く減少した。

国際カカオ機関(ICCO)は今月、世界のカカオ供給不足の予測を従来の6万トンから14万2千トンに拡大した。

ブローカーStoneXのカカオアナリスト、レオナルド・ロセティ氏は「供給不足は2シーズン連続だ」と述べた。

同氏は、市場でのカカオの入手可能性を示す指標である在庫使用率は32.2%に低下すると予想され、1984/85年のシーズン以来最低となると述べた。

一方、コートジボワールでは平均を上回る降雨により一部のカカオ畑で洪水が発生しており、10月に始まる主要作物に被害が出る可能性がある。

ロセティ氏は、雨はすでに収穫されたカカオ豆の乾燥工程にも悪影響を及ぼしていると述べた。

リフィニティブ・コモディティーズ・リサーチは、西アフリカのカカオベルトでは今後10日間に中程度から多量の雨が降ると予想していると述べた。

ニューヨークでもカカオの価格が上昇した。9月契約は2.7%上昇して1トン当たり3,348ドルとなり、7年半ぶりの高値となった。

他のソフト商品では、7月の粗糖は0.46セント(2%)下落し、1ポンドあたり22.57セントとなった。アラビカ種コーヒーは5セント(3%)下落し、1ポンドあたり1.6195ドルとなった。一方、ロブスタコーヒーは99ドル(3.6%)下落し、2,616ドルとなった。メートルトン。


投稿日時: 2023 年 6 月 30 日